1型糖尿病が紹介する糖尿病講座〜合併症について〜

〈三大合併症〉
糖尿病によって起こる病気の総称を「糖尿病合併症」と言いますが、

糖尿病患者が主に注意すべき合併症は 三つ あります。

・ 糖尿病網膜症

・ 糖尿病腎症

・ 糖尿病神経障害

これら三つは全て 毛細血管 という細〜い血管が原因で発症します。

高血糖状態は血管を傷つけます。

したがって細い血管から異常が見つかるのです。

恐ろしいことに、これらの合併症には自覚症状がありません。

ジワジワと体を蝕み、ある境に一気にその姿を現わします。

そのまま気付かず重症化すると、、、

・ 糖尿病網膜症
→失明する

・ 糖尿病腎症
→人工透析が不可欠な生活になる

・ 糖尿病神経障害
→手先や足先などで、痺れや痛みを感じる。もしくは何も感じなくなる

となってしまうのです。

2019年の調査では糖尿病予備軍の方も含めて、日本では 約2000万人 いるそうです。
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/04.html#02

日本の人口は約1億らしいので、ざっと 5分の1が糖尿病にかかっているわけですね。

これほど多くの人がかかっており、かつ生活習慣病として有名になっている糖尿病ですが、

死因が"糖尿病" だというのはあまり聞いたことがないように思います。

…なぜでしょう？

実は、糖尿病は 直接 の死因とはなりません

心臓病や動脈硬化、先程の網膜症、腎症、神経障害といった、合併症を引き起こすことで、私たちを死に至らしめているのです。

例えてみれば

糖尿病=黒幕
合併症ら=悪の手先

です。

自らは手(？)を下さず、汚れ仕事は手下にやらせる。

それが糖尿病というものなのです。

糖尿病に今後もなりたくない、

糖尿病になっている僕らができることは、

1.血糖コントロールをする

2.健康な食事

3 .運動

4.定期的な検診

………

つまりは医者や専門家が普段から助言してくれていること。

それだけなのです。

大人の体でも 子どもの体でも、感情的にならずに理性的な オトナの頭脳で、悪の組織 に負けないよう努力しましょう！