知るのが良いか、知らないのが良いか
「知は力だ」と言われます。
知っていることに価値があるわけです。
多くの経験を積みなさい
勉強した方がいいよ
といったことはこれに当たります。
また、悩みを解決できる方法を知っている方が人生を謳歌できると思います。
多くのことを知っていれば、様々な場面で対処に困らないですから。
ですが一方で「知らぬが仏」ということわざもあります。
知るが故に新たな悩みを生むから知らない方が良いよ
ということですね。
映画などで、
「知ってしまったからには帰すわけにはいかねえな」と言われて怖い人たちに囲まれる
みたいなのです。
このように、相反する意味を持つ二つの教訓があり、
どちらかが正しい、どちらかが間違っている、
と一概に言えない物事は世界にたくさんあります。
そのせいで選択を迫られた時にどうすれば良いのか迷います。
では今回の「知るvs知らない」ではどう考えればよいのか。
まず、知っているというだけでは不十分だと思います。
知識が大量に頭に入っていても、それらを現実世界で活用できなければ宝の持ち腐れになるだけです。
したがって
知識を活用できるだけの器が必要です。
100リットルの水が出る蛇口があっても、30リットルの水しか溜められないバケツ一つでは30リットルの水しか受け止められません。
入ってくる知識量に対して器が小さ過ぎるのです。
僕が小学生の頃、机にあった兄の数学のノートを見て、二次関数の解の公式が書いてあったのですが、
全然意味が分かりませんでした。
当たり前ですね。笑
ですが高校を卒業した今の僕なら解の公式は分かります。
これは学校で順々に勉強していくことで
"解の公式"という水を受け止められぐらいに器が大きくなったからです。
器を大きくするには、順番に学んでいくしかありません。
スカイダイビングしながら撮影したいです!
と意気込んでいるスカイダイビングの初心者にいきなり空での撮影方法は教えませんよね。
教えても実行できないと思います。
まずは飛ぶことに慣れないといけませんから。
パラシュートの開き方や、安全な飛行方法などを学びます。
そして慣れてきたら、撮影なりなんなり
を教える。
現代は情報社会で、"情報弱者"という言葉ができるほど
情報を集めることが大切だと言われますが、
あえて情報源を絞ることで、受け取った情報をしっかり自分のものにできる、というのも真理だと思います。
情報を受け取ることに力を注がなくていい分、受け取った情報を十二分に活用できます。
溢れる水をなんとか受け止めようと溢れ続けるバケツの前であたふたするよりも、
既に受け止めた水をどんどん運んで、
また新たに空のバケツを持ってくる方がいいです。
たとえ運んでいる間に流れ去ってしまう水があったとしても。
まとめ
処理可能な分の情報はある方がいい
情報量が多すぎると感じたら、情報源を絞ることも大切
器を大きくするには順々に学ぶ
必要な分を必要なだけ
あなたにとって必要な分ってどのぐらいですか?