何よりも先にあるべき「愛」
何かをするには、対象に対して愛がないといけない。
愛があれば気力が生まれる。
愛はエネルギーの源なのだ。
愛がなく、技術やテクニックばかり学んで満足してはいけない。
それでは中途半端なことや、かえってしない方がいいことばかりしてしまうからだ。
しかし技術や資格がもてはやされる傾向は続いている。手っ取り早いからだ。
技術を否定しているのではない。愛があっても、それを形にして伝える技術がなければ意味がない。
ただ、優先順位の問題である。
愛が先にあって、その後で技術を身につけることで、技術にも磨きがかかる。
ゆえにまず相手に愛をもつことが必要である。
では愛をどう感じるのか。
と、その前に「愛とは何か」という疑問があるかと思う。
この場合において
愛とは、「その人物の存在を望み、良いように生きて欲しいという気持ち」である。
そしてこの気持ちを持つためにすべきことは、
相手の今の姿だけじゃなくて、過去も未来も想像すること。
今のその人の姿だけ見るのではなくて、その人がどんな人生を歩んできたのか、どういう人生を送っていくのか、
ということを想像する。
そうすることで、他人に対する愛が生まれる。
だから、何かをする際にまずすべきは、その対象に対して(人でも物でも)愛を感じることである。
この人にどうなって欲しいのか?
これがどう見られたいのか?どう使われたいのか?
一般的にはこれを、「目的を明確にする」や「マインドセットをする」と言われる。が、だんだんとこれらが単なる技術になりつつあるように感じる。だから敢えて「愛」という曖昧な言葉を使っている。
先程は他人に対して愛を持つことを言ったが、物に対しても同様である。
あなたが物を作るのであれば、その物を愛し、それをこの世に形として残すことに喜びを感じ、その物に関わる人に愛を注ぐ気持ちでいかなければならない。
また、他人に対する愛だけではなく、自分に対する愛も大きな力となる。
愛を持って物事を行うことが大切なのであり、愛を育むことが一番大切なのである。
行動はその後に自然と湧き出てくる。